
体重なんて何年もはかってないわ
どんどん増えるの見たくないもの
入院するときだいぶ増えてたみたいで入院中に5㎏くらいスーッと痩せたわ

ずっと体重変わらないから、はかったって意味ないでしょ
心不全患者さんの早めの受診の目安になる日々の体重測定は有用です
心不全の外来心臓リハビリテーションにおけるチェック項目と心不全増悪または負荷増大の兆候
体重:体重増加傾向(1週間で2 kg以上の増加)
JCS2017_tsutsui_h.pdf (j-circ.or.jp)
けれどもなんとなく体重計にのるのが億劫な患者さんって意外と多い
ガイドラインで言われるほど有用な体重測定、患者さんだってメリットや必要性を感じられれば毎日の習慣にきっとできるはず
この記事を読むとセルフケア習慣の中でも優先度が高い早期受診の目安に関連付けた、セルフモニタリング習慣・体重編の具体的な指導ポイントが分かります!
再入院予防の目安になる体重測定
セルフモニタリングの正体は自らの行動を変容させる手法

少し前に流行ったレコーディングダイエットもセルフモニタリングです
体重は毎日測定して記録するだけでダイエットの効果もあります
体重測定のメリット

決まった条件での体重測定で比較・振り返りができる

せっかく毎日体重測定していても食後や食事前、朝、寝る前など時間帯やタイミングが違うと前日との比較ができず活用が難しくなります
時間帯は多少ズレても良いため条件はしっかりそろえて測定するよう指導しましょう

洋服来てるから、なんとなくこのくらいかなって思う重さを引いてるんだよ
なんて患者さんも時々おられます
これでは何グラム引いたかによってかなり誤差が出てしまいます

室内でしたら日々の温度も大きく変わらず毎日来ている洋服が何キロも違ってしまうってことはありません
洋服の分の重さはそこまで大きくないため服をきてはかった値を記載しましょう
ただし服を着た体重と、お風呂上りなど服を着ないではかった体重とが混在しないようにと伝えましょう
体重の増減から考えられること
食べた量によって体重が変わるに決まっている
確かにそうなんですが、実は食事の内容によっても体重の増減に影響を与えます
また急激な体重増加は「太った」、「筋肉がついた」ではなく余分な水が溜まっている状態です
急激とは1週間で2~3㎏程度の増加を指します
体重が増えたとき

・1週間で2~3㎏程度の体重増加があるときは早めの受診をするよう繰り返し説明しましょう
・溢水が疑われるときは水分ではなくまず塩分摂取量の見直しを!食事が変わっていないのに体重が増えているときは水分量の聴取をしましょう
体重が減ったとき

体重+浮腫の観察でより効果的に
体重増加は体内の余分な水分の増加(溢水)
ということは体重以外の溢水の症状を合わせて観察することで、より自分の体調が正しく評価できるようになります


浮腫みなんて毎日あるし
減ったか増えたかなんてよくわからないわ

前日と比べて多くなっているか、少なくなっているか観察しましょう
決まったタイミングで観察すると前日との比較がしやすくなります
朝の体重測定の時に浮腫みの観察も行えると良いですね
まとめ
・体重増加は心不全増悪傾向(溢水)のサイン
・1週間で2~3㎏の体重増加があったら受診しましょう
・同じ条件で測定することで正しく比較・評価ができる
・浮腫と合わせて観察できるとより心不全が悪くなっていないかの正しい判断ができる